エレキギターが好きな理由は、ロックぽくてかっこいいことと、弦が細くて痛くない、歪ませると下手でもそれっぽく聞こえる、とかとか。
そんな理由でかれこれ20余年、エレキギターオンリーで音楽をやってきていたんだけど、
どうにも昨今、お呼ばれしていた弾き語りのイベントで共演のみなさま方のステージを見ていて、だんだん欲しくなってしまった。
部屋の中で歌とギターを聞かせるのに、柔らかでふくよかなアコースティックギターの音って、やっぱりいいなあと。
(そして、エレキギターでの参戦に、結構限界を感じていたんだよな。。)
しかしながら文化的に全く取り入れてこなかった、アコースティックギターという新しい相棒選び。
弾き語りという文脈とは少々経路が違うものの、目についたのはギブソンのブルースギターでした。
所謂「フォークギター」の持つ世界観やビジュアルが、どうにも自分に似合わない気がして(たぶん気のせい)。というか、全然フォークやフォークロックに詳しくないコンプレックスがブレーキをかけ。
自身の引き出しにあった唯一(?)のアコースティックギターフィーチャーな音楽として「ブルースだろ、やっぱ」と、弾き語りやるならマーチンとか、ギブソンならJ45じゃんか、というセルフツッコミを無視して、ギブソンのL1とかL2を試奏で引き倒して回ったのでした。
昔は試奏苦手だったんですが、歳とると「恥ずかしい」とか逆にどうでもよくなって、いく先々楽器屋で、
「これだわー」
「ふかいわー」
とかとか、孤独のグルメ的独り言をぶつぶつ言いながら試奏。
結局買ったギターは、KEY楽器オリジナルのコピーモデルでしたけども。
この歳になってコピーモデル買うかー、という思いもありつつ、立派なギブソン買える富裕層ではなかったですわ。ええ。
色々触ってみて心底。ほんとに。
エレキギターよりダイレクトに、ギターのポテンシャルが手と耳に帰ってくる、シビアな楽器だなーというのと、
ギター一本で納得できる、ふくよかでレンジの広い音が出るなーという、いまさらな驚きに、アコースティックギターの面白さを体感してしまったんでした。
あと、オールド原理主義などは持ち合わせていないけど、、きれいにエイジングされたギターの音の深さったら。今の世の中でこんなに身近に、時と人の手による深み・感動を感じるとは。
いい歳してから買い足してしまったギター、頑張って素敵にエイジングできるように頑張ります。
(こういう話、この後の僕のギター談義には毎回ついて回るんですが、直接酒飲んで話すと客観的に絶対めんどくさいので、こういうところでこっそりぶつぶつ呟きます)
ゆうたレッド