これを話してもあまり信じてもらえないのですが、俺は30代までたいして酒が飲めなかった。ビールひとくちで真っ赤になり、いっぱい目を開ける前にトイレに駆け込んでいた。
社会人として人として、いろいろ至らぬ人生を30代から垂直立ち上げ的に頑張るストレスな10数年前。ひょんなことから通うようになった下北沢のバーで、丁寧な酒と乱暴なショットを交互にあおる修行を経て今に至る。
酒の力で友人が増え、なんとか結婚もできた説すらある。
お酒はいいですね。
程よくオープンハートにもしてくれるし、冴えた頭をボワンボワンにもしてくれる。
よく寝れる(気絶ともいう)し、時々変に頭を冴えさせてくれる(冴えさせやがる)。
若い頃に水のように飲む経験をしてなかったもんで、余計に酒とはどういうものかを考えたのかもしれない。
音源を作るにあたって書き下ろした曲、元々候補に上がっていた曲を並べてみると、なんだこれ、全部「酒」が出てくるぞ。
覚えたての言葉を連句するクソガキのように、書く歌書く歌「酒」のことばっか言ってる。馬鹿じゃなかろうか。
ということで、酒の曲ばっか厳選した、クソEPの完成です。
いつも雑多で気分なMANGADORONですが、今回は個人的に超原点回帰。
ブルースもロックも好きなのよ。そういう音でガッチャガチャにやったりました。
あ、山口兄弟と作った「思いのダンゴ」も、MANGADORONの度汚いバージョンで収録です。
激烈シンガロングな「クズばっか」も初音源化。クズはこれ聴いて元気になってください。
前回のEP同様、今回もセルフレコーディングセルフミックス。
予算削減のDIYに端を発したこのスタイルも板についてきました。頑張りました。
マスタリングも前回同様、北海道在住エンジニアの佐藤氏。
学生寮の向かいの部屋で出会った男が、25年後になってもいまだに切磋琢磨するという、なかなかない経験を続けております。
ジャケット撮影はHICOTTOのイベントでもお馴染みDJ SEOちゃん。
保育園のパパ友からこちらの世界へ引き摺り込んでしまったが、快諾いただいて本当感謝。
アートディレクション受けてーの柔軟な撮影ディレクション&すごい仕上がり、さすがでした。
小学生モデルも、やるね。いい顔してくれました。才能すごいと思います。
ロケーションはご存じHICOTTOにて。いろんなお酒飲んだ場所をパッケージできてこれも感謝。
はい。そんな感じで今年もやりましたDIY。
マンガドロンはまだまだマイペースに思いの丈をぶちまけてゆきます。
サブスク配信ですし、月額払ってれば聞き放題です。
4曲 18分。ビール2本分。
そんなに人生のロスになる尺でもございませんので、ぜひぜひ聞いたってください、んで、悪くなかったらSNSでも口コミでも壁の落書きでもいいので、みなさんにシェアしてあげてくださいね。
よろしく乾杯
ゆうたレッド