ドブロギターといえば、「ギターいっぱい持ってるミュージシャンが戯れに持ち出すトリッキーな見た目のギター」という印象(なんか、すみません)のみで、興味もなければ、むしろイモったいギターな印象でした。
ブッカホワイトのこの動画見るまでは。
ダミ声のぼやきスタイルの、デルタブルースおっさん節がかっこいい。
この声、スタイルをめっちゃ引き立ててるように感じたのが、テレンテレンのギター音。途中でパッコンパッコンギターをぶっ叩いた時の(!)すっこんすっこんな音とか、めっちゃアリやんけ、かっこいいじゃんか!ドブロ!(居酒屋の「土風炉」はこのドブロなんだろうか。)
と思って、まずはwikipediaからネットサーフィン。
ドブロ (Dobro) は、ギブソンが所有するリゾネーター・ギターのブランド。
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「リゾネーターギター」は初耳でした。ドブロはウォークマンとかオセロみたいなものか。
リゾネーター・ギター (Resonator guitar) またはリゾフォニック・ギター (Resophonic guitar) は、アコースティック・ギターの一種。
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第二次世界大戦前、エレクトリック・ギターが普及する前にギターの音量を増大させるために考案された。
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エレキギターが当たり前の世代からは思いつきもしなかった。
戦前、ギター黎明期(?)の、生演奏を成立させるための工夫がなされたギターのひとつだったんすね。
単発でものすごい個性を放つギアで、超リアルな音と歌にハマる、使いこなせたらかっこいいギターですわ。
そういえばエレキギター界隈も、e-bowとかワーミーペダルとか、サスティナーとか、時々すごいトリッキーなものが生まれてますよね。
テープエコーとか鉄板リバーブとか、プラグイン化されたりエフェクターになったり、違う方法論で効果を再現されたりとか。
マホガニーのシンラインとイグネーターのアンプ、ブースターとアナログコーラス。バンドでライブやってると、いつの間にか毎回お決まりのセッティングになってくのは、自分もお客さんも楽しめる空間作りに必然だな、とは思いますが、
とはいえギター小僧だった自分の気持ちで言うと、こういうギターもめっちゃ弾きたい。欲しい。ですわ。
あ、それって、「戯れにトリッキーなギター持ち出す、ギターいっぱい持ってるミュージシャン」になってしまうわ。
いつ手に入れてもリアルな武器にできるよう、精進します。
ゆうたレッド