映画のロックなワンシーンの話。

映画のロックなワンシーンの話。

2021年11月14日

バンドマンや漫画家、音楽好きや漫画好きな人には、映画好きな人が多い気がします。

そんな中、実は俺は映画そこまで観てなかったりして、近しいコミュニティの人たちとの会話にしばしばついていけなかったり…。

嫌いじゃないんですけどね。折々みたくなる、めっちゃ好きな映画もあるんだけど。
集中力が壊滅的にないんだろうな。。2時間くらい、しっかり集中して観るっていうことがどうも苦手で、何でもかんでもずっとみてられる訳ではなくて。没頭できる作品だけ、印象に残ってる、という感じなのですね。

そんな中でも、音楽にまつわるシーン。
とりわけロックなシーンは、ロックという好きなチャネルを媒介して映像エンターテイメントを加速させて、強く印象に残っています。

今日は、映画の中のロックなシーンの中で、好きなやつを並べてみました。




▼ バック・トゥ・ザ・フューチャー

有名すぎるワンシーン。
映画自体も名作。

映画館でこれを観た母親が、あまりの面白さに鼻息を荒くして帰ってきて。
当時小学生だった俺を無理やり引っ張って、再度映画館へ行く、という。
思い出深く、大好きなやつ。

1985年から1955年にタイムスリップした主人公マーティー・マクフライが、ハイスクールのパーティーに飛び入りするシーンですね。

パーティー音楽、まだモータウンサウンドがメインだった時代。
「なんか演ってよ」のリクエストを受け、当時まだ存在しないダンスナンバー Johnny B Goode を弾き倒すシーン。

バンドメンバーが感動して、新しい音楽を探している従兄弟に電話してこれを聴かせる。「チャック!俺だよ、従兄弟のマービン・ベリーだよ!聴けよこの曲!」。うーん、こういう伏線、粋だね。

▼ ハワード・ザ・ダック/暗黒魔王の陰謀

ジョージ・ルーカスのSFエンターテイメント。
一歩間違えれば、いや、ほぼB級映画。
原作がマーベルコミックスで、全然コミック版とテイストが違うということもあり、IMDbのワースト100にランクインされているとかいないとか。
なんともいえないB級感ある造形のアヒル型宇宙人ハワードが活躍する、頭空っぽにしてみてると気持ちいい、ザ・80年代アメリカな映画。

地球に永住することを決めたハワードが、リー・トンプソン扮するビバリーのバンド「チェリーボム」(もちろん、ランナウェイズとは関係ない)のライブで、ホンモノのダックウォークをかますラストシーン。

曲がめっちゃキャッチーで、なにより リー・トンプソンがめちゃ可愛い。バックトゥザ・フューチャーのよりも格段に可愛い。

▼ クロスロード

これ、変な映画、結構ダメな映画なんだけど。
実はすっごい好きな映画で、ギターを始めたばっかりの中学2年生の頃に観て、とても影響を受けた映画。
ブルース聴くきっかけにもなった。

ベストキッドのマッチオくんがギター少年を演じるこの映画。

オープニングのロバートジョンソンの録音風景、一夜をともにした女の子がいなくなった時に弾くブルースソング、ブルースハープとセッションする汽車のブギーとかとか、最高の音楽シーン満載なんですが、、

最後の最後に全てを台無しにする、まさかのスティーブ・ヴァイとのギターバトル。
ギターバトル!って言葉を初めて認識したのは、このシーンからだな。
今見ても、当時見ても違和感しかなかったんだけど、でも、かっこいいよね。

とどめを指すのは、マッチオくんが嫌々学んでいたクラシックギターのフレーズ。ブルースじゃないんかーい。

ブルースってリアルなライフスタイルの結晶で、そこでいうと、彼が最後にバックボーンであるクラシック音楽で戦うこともある意味リアル。そういうことなんだろうか。

うん、今見ても好きだな、この映画。
でも、確実にB級だな。
オススメはしません 笑

▼ブルースブラザーズ

どっから切り取っても最高のロックンロールロードムービーであり、ミュージカルであり、ニヤニヤしながら見られる名作。

カフェの前でジョン・リー・フッカーがBoom Boom弾いてるシーン。
なんだよこのセッション、クソかっこいいな!


アレサ・フランクリンがレストランで歌ったり、他にも名シーン揃いだけど、一番好きなのは、カントリーバーで「ブルース・ブラザーズ」の名前出してロックンロールやってヤバい雰囲気になって。あわててカウボーイ路線に変更する、このシーン。

音楽のオーディエンスの素直さよ。
ボトリング、ローハイドで手のひら返して盛り上がるオーディエンス一連の流れ。
ミュージックって素直だよ、最高。

▼きっと ここが帰る場所 This Must Be the Place

ショーンペン扮する、明らかロバート・スミスとかイアン・カーティスとか感ある元ロックミュージシャンが旅をする、不思議なコメディ・ロードムービー。

テーマはたぶん「家族」。この映画の中でも最高に胸にくるロックなシーンはこれ。

これは、みんなに見てもらいたい映画すぎるので、背景は書かない。
でも、子供がピュアに、めちゃめちゃなメロディーで、トーキングヘッズの名作ラブソングを歌うってだけでも、もう涙しか出てこないじゃないですか。
(俺もつくづく、人の親になったなあ…。)

そして、芸術を追い求める本人役で出演のデビッド・バーンによる「This Must Be The Place」も。

もう、この辺から「アメリカン・ユートピア」してるな。最高だ。

▼インターステラ5555:THE 5TORY OF THE 5ECRET 5TAR 5YSTEM

今回最後の紹介は、ロックシーンではない気がするけど。
ダフトパンクのアレです。

特にラストの、この曲のシーン。

宇宙中の全員が、音楽を楽しんでるんだよね。

どんな主張があろうとも、ドラマや悲しみがあろうとも、ただただ音楽のリズムとメロディーに、カップルも子供も、じーちゃんばーちゃんも異星人も、ただただ体を揺らす。
こんないいこと、なかなかないじゃんか。

涙が出ちゃうね。


今回は以上です。

なんだ。映画あんまり詳しくないって言いつつ、結構観てるんだな、映画。笑

ゆうたレッド