「痒いところはございますか?」の意味に気がついた話。

「痒いところはございますか?」の意味に気がついた話。

床屋とか美容院でシャンプーするとき「痒いところはございますか?」って言ってくれるじゃないですか。
あれ、ずっと気になってました。結構悩んでました。

・もし、痒いところがある場合、なんて言えばいいんだろうか。
・言ったら、掻いてくれるんだろうか。
・爪でガリガリやられる?指の腹で揉まれる?指1本で?手のひら全体でくる?
・キンタマの裏が痒い場合は正直に言うべきか

美容師からしても、「右耳の後ろ3センチ、後ろというのは顔を正面にした場合。そのあたりに半径数センチの痒いスポットがあります」と言われるとなんか大変そう。
「キンタマの裏」と言われたら単に地獄だ。
そんなリスクを冒してまで痒いところがあるか聞くには理由があるはず。

っていつも美容院行くたびに考えてたんですが、
さっき美容院に言って、理由がわかった気がしました。

もう周知の事実かもしれませんが俺的センセーションな気づきだったので、記します。


近所の美容院。頻度は2ヶ月に1回くらい。カットとカラー。と、オーダーはいつも通り。
トーク多めな美容師さんが多い店で、世間話をしてるとあっという間に、時間巻き気味で完了(髪の量が理由と思われる)。
これが俺の散髪ルーティーン。

今回はこのルーティーンに対して、
「世間話特になく、黙々テキパキと作業する美容師さんだった」というイレギュラーが発生。
(感じ悪いわけではない。手早い、仕上がりよい、仕事が綺麗、とても、あざました)

挨拶とちょっとした「横向いていただいていいですか」程度の会話以外は特に会話おしゃべりもなく、
粛々とカット&カラーが進んでいき、これまた無言のままシャンプーへ。

「後ろにゆっくり倒れてください」「お湯熱くないですか?」の後、
黙々とゴシゴシシャンプーされる、気持ちいい。
カラーもやったので少々念入りにゴシゴシ。時間長めーーーー

ーーーー気持ちよさにウトウトしかけた時に、その時は来た。

「痒いところはございますか?」

「あ、大丈夫です〜」

「はーい、では流しますね〜」
(ゴシゴシモードから流すモードにパパッと移行)

(!!)


あ!そういうことか!

美容師さん、俺の「大丈夫です〜」を受けてシャンプー洗いから流水すすぎに、工程を進めた

これはあれだ。「次いきますね〜」の合図だったんだ。

・突然すすぎ作業に入るとびっくりされる。
・あるいは、流れ作業っぽすぎてややホスピタリティに影響が出る可能性がある
・「流しますねー」と宣言するにしても、唐突に次作業に移行する忙しなさを感じるだろう
・気持ちいい作業なのでお客は没頭してるかもしれないし

だから、「痒いところはございませんか」は作業完了の表明なのだ。

・いったん洗い終わりました。次工程(すすぎ)にいっていいですか?
・まだ浸っていたいですか?その場合は、洗い工程自体は終わっているので、ご指定の箇所をゴシゴシする形で若干の延長を承りますよ

で、「大丈夫です〜」という回答で、「オッケーす。次の工程へ進めてくださいと表明をしているのだ。

なんというか、日本人特有のハイコンテクストな気遣い、合理性だけで押し切らない工夫と思いました。

好きっすよこういうの。

「右耳の後ろ3センチ、後ろというのは顔を正面にした場合。そのあたりに半径数センチの痒いスポットがあります」って言えばそこら辺をなんとなくゴシゴシしてくれるだろうし、
「キンタマの裏」って言えばたぶん店長か警察を呼ばれるのであろうが、

「痒いところはございませんか」と言われたら、(ああ、そろそろ終わりだな)くらい思っときゃいいんだということがなんとなくわかりました。

ちょっとすっきり。俺だけでしょうか、ここ気になってたの、わからなかったの。


とりあえず結論
美容院で「キンタマの裏が痒いです」とは言わない方がいい

以上、キンタマおじさんでした。

ゆうたレッド